公益社団法人・鹿児島県農業・農村振興協会・さくらじまネット21

協会の概要

協会の概要

Ⅰ 設立の趣旨

「設立趣意書(H13.2)」より抜粋

「食料・農業・農村基本法」が国際化の進展や食料自給率の低下、農業・農村の多面的機能への期待等、 世界や我が国の情勢の変化を背景として制定されたことを鑑みると、今後の農政の推進に当たっては、生産面のみではなく、消費や食品加工、自然環境、景観等多方面に配慮した多様な政策の展開が必要とされるようになっている。本県農政の円滑で効率的、効果的な推進を図るため、県や市町村、農協等関係機関団体の施策展開を支援する総合的な能力を有する第三者的団体が必要である。

そのため、(中略)、設立の目的、業務の共通性、組織再編の効果等の観点から、県農林技術協会、県農業コンサルタント協会、県経営構造対策推進機構の三団体を統合の上、新たに「県農業・農村振興協会」を設立し、本県農政の推進と農業振興に広範な支援を行うこととしたい(後略)。

Ⅱ 沿革

平成13年3月21日
任意団体として鹿児島県農業・農村振興協会 設立
平成14年4月1日
公益法人として、社団法人鹿児島県農業・農村振興協会 設立
平成16年7月23日
事務所を谷山から県庁内に移転
平成16年8月16日
かごしまの農林水産物認証制度における審査・認証機関に決定
平成18年2月20日
ふるさと認証食品の審査・認証機関に決定
平成19年4月1日
(財)県農業後継者育成基金協会の基金・業務等を承継
平成20年9月1日
無料職業紹介事業の許可
平成23年4月1日
公益社団法人へ移行(公益社団法人鹿児島県農業・農村振興協会)
平成30年4月25日
県農業労働力支援センターの設置
令和4年4月1日
鹿児島県農山漁村イノベーションサポートセンターの設置
(鹿児島6次産業化サポートセンター(H27設置)から名称変更)

Ⅲ 構成期間・団体(28会員)

鹿児島県、鹿児島県市長会、鹿児島県町村会、(一社)鹿児島県農業会議、鹿児島県農業協同組合中央会、鹿児島県信用農業協同組合連合会、鹿児島県経済農業協同組合連合会、全国共済農業協同組合連合会鹿児島県本部、鹿児島県厚生農業協同組合連合会、薩州開拓農業協同組合、鹿児島県酪農業協同組合、鹿児島県たばこ耕作組合、鹿児島県農業共済組合、鹿児島県土地改良事業団体連合会、(公財)鹿児島県地域振興公社、(公社)鹿児島県畜産協会、鹿児島県農業信用基金協会、農林中央金庫福岡支店、鹿児島県農業経営者クラブ、(公社)鹿児島県茶業会議所、鹿児島県農業法人協会、地区農林技術協会7(鹿児島・日置、南薩、北薩、姶良・伊佐、大隅、熊毛、大島)

Ⅳ 執行体制

Ⅴ 事業内容

当協会は、農林業等担い手の確保・育成、農林業技術の改善、県産農林水産物等の安心・安全などに関する事業を行い、本県農林業・農山村の振興及び県民福祉の向上に寄与することを目的としています。このため定款に定める「農業後継者の確保・育成」、「担い手農家の経営改善・向上」、「農林業技術の改善向上・定着」、「県産農林水産物や加工食品等の安心・安全」等について、行政・関係機関・団体等と連携を図りながら取り組んでいます。

1 農業後継者確保・育成対策に関する事業
農業後継者育成部

農業後継者の確保・育成を図るため就農アドバイザー等を設置し、県内外の就農相談等に随時対応するとともに、農業後継者等の確保・育成に向けた各種助成事業を行っています。また、後継者のいない農業者の経営継承に向けた情報収集・提供やマッチングなどの支援を行っています。

新規就農支援対策
就農アドバイザーを設置し、新規就農希望者への関連情報の提供など総合的な就農相談活動を展開しています。
農業後継者育成対策
農業後継者育成基金(10億円)を活用し、新規就農者への就農支援、農業青年グループの活動等に対する助成等を行っています。
農業経営継承対策
後継者のいない農業者の有する経営資産(施設,経営ノウハウ等)が第三者である意欲的な新規就農希望者や農業法人の社員・研修生等に,円滑な継承がなされるよう支援しています。
農大の受精卵移植への取組
経営承継の調印式
2 担い手農家の経営改善・向上に関する事業
農林業技術部

担い手農家の経営改善・向上を図るため、「鹿児島農業労働力支援センター」の設置・運営や、JAの営農指導員への研修会の開催などのほか、農業法人等が参画するむらづくりの支援を行っています。

農業労働力確保の支援
「鹿児島県農業労働力支援センター」を運営し、農業分野における求人・求職の情報収集や,マッチング支援、労働力軽減につながるスマート農業の紹介、外国人技能実習制度等の情報収集・提供等を行っています。
担い手農家の経営改善・向上対策
現場で担い手農家等の指導に当たるJAの営農指導員に対する能力向上研修等を行うとともに、新規就農者の育成に努めています。
むらづくり実践活動への支援
むらづくりプランナーを設置し、農業法人や自治会等が連携し農村環境の維持・保全等に取り組む組織づくりに向けた支援を行っています。
労働力支援センター連絡会議
むらづくりの話合い活動
6次産業化推進部

自ら生産した農林水産物の加工や直売等、6次産業化に取り組む農林漁業者等を支援するため、「鹿児島農山漁村発イノベーションサポートセンター」を設置・運営しています。

6次産業化の推進
6次産業化に取り組む農林漁業者等の各種相談に対応するとともに、経営改善戦略の作成・実行を支援するために、民間の専門家をプランナーとして登録し、派遣しています。
新たに開発された商品
プランナーによる支援
3 農林業技術の改善向上・定着に関する事業
農林業技術部

農林業に関わる技術者の技術向上や連携強化を図るため、地区や市町村毎に設置されている農林業に関わる技術指導者の組織「農林業技術員連絡協議会(技連会)」の活動促進などのほか、消費者に対する農林業への理解促進等を図っています。

地区農林技術協会の活動促進と農林技術研修
地区技連会に対し、地域独自の課題解決に向けた活動へ助成するなど活動促進を図っています。
また、機関誌の発行や、農林行政に係る主要施策等の研修会を開催しています。
地域農林業振興に関する情報提供
ホームページ「さくらじまネット21」等を通じて、農林技術協会会員並び消費者など多数の県民に対して、協会の取組や地域農林業振興・活性化に向けたタイムリーな情報を提供しています。
機関紙「緑地」
HP「さくらじまネット21」
4 県産農林水産物や加工食品等の安心・安全等に関する事業
食の安全推進部

「かごしまの農林水産物認証制度」及び「県ふるさと認証食品制度」の審査・認証機関として、県の指定を受け、県が定める安心・安全の基準に基づき生産された農林水産物や伝統的な製法、独自の技術により生産された食品を認証する業務を行っています。

かごしまの農林水産物認証の審査・認証
かごしまの農林水産物認証制度(K-GAP)の審査・認証機関として県から指定され、申請のあった生産者に対して、県が定めた基準に基づいて生産された農林水産物の審査・認証を行っています。
ふるさと認証食品の審査・認証
「県ふるさと認証食品制度」の審査・認証機関として県から指定され、申請のあった生産者に対し、県が定めた基準に基づき、県産の特色ある原材料又は製法を用いて、県内で製造される食品の審査・認証を行っています。
K-GAPマーク
ふるさと認証食品 Eマーク